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2007年12月16日

大人の社会見学①

先日、研修の一環で、裁判所見学がありました。
総勢20数名の大人の社会見学。

実際の裁判を傍聴して、その後、模擬裁判をしました。

傍聴した裁判は 道路交通法違反で逮捕・起訴された事件。

50代の男性、車で釣りに行く途中で同乗者がビールを購入。
釣りをしながらビールを2本飲み、
「昼間だから大丈夫だろう」と、車を運転して帰途に、
その途中で、飲酒運転で検挙、
裁判、しかも本物の裁判に。

傍聴席から見て、
一段と高い中央に裁判官
左に検察官、その後ろに3人の司法修習生
右に弁護士
真ん中に書記と、証人席
傍聴席の一番手前に被告人


被告人は、一年前にも飲酒運転で数十万円の罰金刑を受けたのに、
またも再犯を犯し、常習性があると、いうことで、
検察官、裁判官の心証はかなり悪い状況に見受けられた。

弁護士も弁護しているのか、検察官の味方なのか、ちょっと微妙な発言。

被告の年老いた(80代位)父親が情状酌量のための証人席に。
弁護士、検察官、裁判からいろいろ質問されて、

 父親は、検挙された時点で運転免許を取り消された息子のために
  仕事の送り迎えを自分(父親)がやること
  車の管理をきちっとやること
  絶対に飲酒運転を2度とさせません・・・

 年老いた父親が50代にもなる息子を管理しなければならないとは。
 本人は惨めだろうし、年老いても金銭も気持ちも苦労ばかり。
 傍目にも父親がかわいそうで。


審理を尽くして、
検察官の求刑「懲役8ヶ月」
弁護人「執行猶予を」

懲役8ヶ月は重たい と思ったが、

数分休廷して出された裁判官の判決は、

静かな声だったが、

主文、被告に懲役8ヶ月



   えっ!! と、こちらも超緊張した。

しかし、それに続いて
「但し、3年間刑を猶予する ・・・」

と、裁判官が言ったときはなぜかホッとした。

最後に裁判官は
「もし、今後3年間の間に無免許運転、その他罪を犯せば今回の8ヶ月の懲役と新しい罪の罰を受けなければいけないのですよ。今回は飲酒運転で事故がなかったから良かったけど、もし、人身事故でも起こしていれば、もっと大変だったのですよ。これからは充分に気をつけるのですよ」
と、被告人を諭していました。
 

  ふ~~とか、は~~とか、傍聴席からかすかなため息が聞こえました。

もし、執行猶予がなければこの場から手錠をかけられて刑務官に引かれていったのだろうか?


約1時間の間に初審で判決まで出た。


同乗者も 酒類の提供 で刑法のほう助罪などの罪が課せられたそうだ。


このブログを読んでいる皆さん、
ビール2本だから大丈夫、
昼間だから検問してない、
私は酒に強いから、など等

どんな理由も飲酒運転には通用しませんよ。
車を置いて、代行やタクシーを利用してください。
それが一番安心で一番安い方法です。



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Posted by ブロッコリー at 06:19│Comments(0)研修会
 
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